パワーポイント作成後こんな悩みはありませんか?
・上司にスライドが見にくいと言われた
・企画が通らず仕事の成果が出ない
・プレゼンをしたが反応が悪い
・伝わるスライドを作成するコツを知りたい
パワーポイントは作成に時間がかかるもの。
時間と労力をかけて作成したスライドを「ダサい」「わかりにくい」と言われ、結局伝えたいことが伝わらないのは辛い。
伝えたいことが伝わらないと聴き手に興味を持ってもらえず
- 成約に結びつかない
- 企画が通らない
- 商品を購入してもらえない
となってしまいます。
伝わりにくいダサポ(ダサいパワーポイント)には共通の特徴があります。
- 色・イラストの使いすぎ
- 読みにくい文字
- 統一感がない
この問題を解決する方法は3つ
- 情報量を絞る
- 統一させる
- まとめて整列させる
本記事ではダサポになる原因からその解決策をわかりやすく解説。
実際の具体例も提示していくのでパワーポイント初心者でも非常にわかりやすい内容になっています。
この記事を読み終えると、ご自身の作成したスライドをイケポ(イケてるパワーポイント)にブラッシュアップさせることができます。
イケポにすることで伝わる→行動してもらえる→成果が出る→評価が上がる→出世する
プラスのループにつなげていきましょう。
それでは実際に手を動かしながら記事を読みすすめてみて下さい。
ちょっとしたコツを押さえればダサポ脱却できます。
ブラッシュアップの具体例に関してはこちらでも解説しています。
【ダサポ→イケポ】パワーポイントブラッシュアップ実践例|すぐ使えるコツを解説!
スライド作成は時間がかかる。
「テンプレート」を活用し時間を短縮し、オシャレなデザインに仕上げていきましょう。
無料で使うこともできるので参考にして下さい。
スライドがダサポ(ダサいパワーポイント)になる原因は4つ
スライドがダサポになってしまうのは共通の原因があります。
あてはまるものがあれば修正していきましょう。
- 文字・色・図形など要素を使いすぎ
- 真っ赤・真っ青などの原色を使ってしまう
- 初期設定のフォントで文字が読みにくい
- 文字の種類、色、イラストに統一感がない
文字・色・図形など要素を使いすぎ
ダサポ
パッと見でごちゃごちゃした印象がありますね。
- 文字数が多く、読み取りにくい
- 色が多色使用されておりゴチャゴチャ
- 図形が塗り+枠になっており、くどい
ダサポはとにかく盛り込みすぎです。
文字・色・図形の種類が多ければ多いほど、情報量が増え何が重要かわかりにくくなってしまいます。
スライドは読むものではなく、見るものなので極力シンプルに仕上げていきましょう。
見た瞬間的に理解できるのが優れたスライドです。
シンプルにしたものがこちら
イケポ
スッキリしましたね。
- 色は1種類+グレー
- 図形は塗りのみor枠のみに変更
- 枠は細めに
- 文字は文章ではなく箇条書きに変更
シンプルに仕上げていきましょう。
真っ赤・真っ青などの原色を使ってしまう
ダサポ
赤や青の原色を使用すると色が強すぎて目がチカチカ
赤、青、黄などの原色使用はNGです。
この色使いをされるだけで見る気が失ってしまいますね。
イケポ
同じ色を使うにしても、原色から少しずらした色を使うだけでも見やすくなります。
原色以外の色ってどんな色?
色の選び方に迷ったらツールを使用していきましょう。
色の選び方に関しては【もう色で悩まない】パワーポイント初心者でもわかる色使いのコツ3選!この記事で詳しく解説しています。
初期設定のフォントで文字が読みにくい
ダサポ
MSPゴシックで文字が読みにくい
2016年以前のOffice初期設定フォント「MSPゴシック」は昔の解像度の低いディスプレイで読みやすくするために作られたフォント。
現在の解像度では逆に読みにくい文字になってしまいます。
なるべく使用は避けましょう。
イケポ
「游ゴシック」での文章。字間の詰まりがなく、余裕ができた印象。読みやすいですね。
変更したのはフォントのみ。
おすすめのフォントは
「游ゴシック」or「メイリオ」
フォントを変更するだけで、スライドの読みやすさが大きく変わります。
特別な理由がなければ迷わず「游ゴシック」or「メイリオ」を一貫して使用していきましょう。
フォントは変更することもほとんどないので、デフォルト設定にしておくと良いです。
デフォルト登録は
「スライドマスター」→「フォント」で設定
スライドマスターを使えばデフォルト登録とともにフォントの一括変更も可能です。
詳しくは【時短】パワーポイントのフォントを一括変更する方法|スライドマスターがおすすめ!で解説。
読みやすい・見やすい文字にする方法は【美しい】パワーポイント見やすい文字にするコツ5選|おすすめフォント、大きさで解説しています。
文字の種類、色、イラストに統一感がない
ダサポ
これはちょっと…ひどいですね。
- フォントが3種類使われている
- 色が同じグループなのにバラバラ
- イラストのテイストがバラバラ
これではまとまりがなくダサくなります。
イケポ
落ち着きましたね。
- フォントは游ゴシック1種類のみ
- 色はグループで同じ色を使う
- イラストは同じサイトで統一
(いらすとや)
フォントは強調させたいときや、フォントでイメージを出したいとき以外は1種類で貫きましょう。
色も1スライドに多くとも3種類までにとどめ、同グループでは同色を使用していきましょう。
イラストに関しては、同サイトでまとめると統一感がでてオシャレになります。
現在は高品質なイラスト・写真を無料でダウンロードすることができます。
お気に入りのサイトを探していきましょう。
こちらの記事でおすすめを紹介しています。
ダサポの原因あてはまっていないか確認してみて下さい。
原因を知ればブラッシュアップにつながります。
スライドをイケポにブラッシュアップするコツ
スライドを見やすく伝わるイケポにするコツを3つ紹介します。
この3つを意識するだけで確実にスライドの見た目は変わります。
- 情報量を絞る(1スライド1メッセージ)
- グループを意識して整列させる(見えない線を意識)
- 文字、色、イラストを統一させる
情報量を絞る(1スライド1メッセージ)
プレゼン資料を作成しているときにやってしまうのが、漏れなく情報を伝えたい気持ちが先行し情報を詰め込みすぎてしまうこと。
特に新人や、プレゼンへの知識量が乏しいときにやってしまいます。
情報を詰め込めばなんとか伝わるだろうと思ってしまうのですね。
しかし情報を詰め込めば詰め込むほどに伝わらなくなります。
情報は必要最小限に絞っていきましょう。
情報を絞る作業をすることで
- 最も重要なメッセージは何か?
- 瞬時に理解してもらうために必要な表現は何か?
と考える工程が生まれ、情報の密度が高まります。
情報を絞るには3つのポイントを抑えましょう。
- 1スライド1メッセージ
- 文章は少なく
- 余白を作る
1.1スライド1メッセージ
1スライド1メッセージはプレゼンスライドの基本中の基本です。
1枚のスライドに対してメッセージは一つにしぼりましょう。
2つ以上のメッセージをのせると、理解が難しくなりますし、メッセージの補足説明により情報量が増えてしまいます。
ダサポ|メッセージ多い
「子どもに人気の果物」というメッセージと「いちごは野菜」というメッセージ2つ盛り込まれている。
2つのメッセージがあると読み手は「結局何を言いたいの?」と混乱してしまう。
イケポ|1メッセージ
「いちごは野菜」というメッセージに絞り強調
メッセージを絞ることで、スライドの余白も生まれ、メッセージの部分をより強調することができます。
メッセージの場所は人の視線の流れに沿ったZの法則やFの法則を意識するとよしです。
Zの法則は左上→右上→左下→右下に移動する視線の法則です。
今回メッセージは下に配置していますが、視線の法則からすると一番上が理想です。
視線誘導を意識したデザインに関しては【Zの法則・Fの法則】見やすいスライド作成には視線誘導必須!|法則・デザインも参考にして下さい。
メッセージを目立たせるテクニックは【あしらい】パワーポイントで文字を強調させる装飾8選|点や三本線作り方解説!で紹介しています。
2.文章は少なく
人は聞くことと、読むことを同時にすることができません。長文にすると読む時間が必要になります。
読んでいる間はプレゼンターが話している内容はほとんど頭に入らないということです。
結果的に長文は理解されないので、文章は可能な限り減らしていきましょう。
ポイントは
- 長文よりも短文
- 箇条書きにできるものは箇条書き
- イラストや図解にできるものは表現を変える
人が瞬間的に文字を見て理解できるのは13文字までと言われています。
無駄な表現は減らし13文字以内に修正していきましょう。
図解作成にする際に役立つのがスマートアート。
テンプレートが揃っているのでそのままテキストを打ち込めば完成。
【伝わる!】プレゼンで使えるパワポ図解パターン12選|スマートアートでの作り方で解説しています。
ダサポ|文章が長い
長文でメロンについて説明。
文字が多くパッと見ただけで読む気を失ってしまいます。
重要なポイントがどこかも見ただけではわかりませんね。
良いスライドとは言えません。
イケポ|文章簡潔
文章はなくし、箇条書きで表現できる部分は箇条書きへ変更。
全ての情報を1枚のスライドに収めようとせず、メロンの種類についてのみに情報を絞っています。
パッとみただけで、スライドの内容が理解できます。
説明できなかった情報は新しいスライドで作成しましょう。
3.余白を作る
よくやってしまうのが
- 情報量を多く詰め込む
- 文字を見やすくしたいあまり文字を大きくする
その結果余白がないスライドになります。
スライドに余白がないと
- グループのまとまりがわかりにくい
- 説明とメッセージの区切りがわかりにくい
- 窮屈な印象で全体的に読みにくい
となってしまいます。
余白はできるものでなく、意識的につくるもの
余白を作るポイントとしては
- 文字・イラストのサイズを調整
- 文字数を減らす
- グループごとに離す
ダサポ|余白なくギチギチ
- イラストが大きい
- グループ間が狭い
- 文字数が多い
全体的に余白がなく窮屈。読みにくいスライドです。
イケポ|余白あり
- イラストは少し小さくし図形内に余白
- グループ間(りんご・ばなな・いちごの説明分間)に余白
- メッセージと説明分の間に余白
- メッセージを減らすことで文字数を減らし全体に余白
先程のスライドと比較すると読みやすく、グループがつかみやすいですね。
余白のポイントを抑えて読みやすいスライドを作成していきましょう。
情報を絞ることで伝わらないと心配になってしまいますが逆です。
多すぎるほうが伝わりません。
必要な情報を吟味し情報密度を高めましょう。
余白を作る際は文字を小さくする必要があります。
その際は小さくしすぎないように最低限の文字サイズを保ちましょう。目安は24pt以上。
【美しい】パワーポイント見やすい文字にするコツ5選|おすすめフォント、大きさで詳しく解説しています。
グループを意識して整列させる(見えない線を意識)
グループを意識せずに配置するとどれがどの説明かがわかりにくくなってしまいます。
ポイントは
関連性の近いものは近くにする
また図形やテキストボックスを配置する際に目視で揃えるとバラバラになりやすいです。
ポイントは
ガイドを使い見えない線をつくり配置する
整列させるだけで見やすいスライドになります。
これだけの説明だとわかりにくいので具体的に解説していきます。
ダサポ|整列していない
- 図形・アイコンのラインがバラバラ
- どれがどの説明かが一目ではわからない
このスライドを順番に修正していきます。
まずはグループを意識して配置します。
アイコンとその説明は関連しているので近くに配置
その他のグループとは少し距離を置き一目でグループがわかるようにします。
これだけで、始めの悪い例と比較するとどれがどの説明かがわかりやすくなりますね。
次に青く引いた線を意識して整列させます。
揃える際は基本左揃えにしておけば間違いはない
強調したいメッセージや単語であれば中央揃えでも問題ないですが、長文になると中央揃えは読みにくくなります。
揃える際は「ガイド」を表示させましょう。
またガイドに沿って配置する際は「配置」機能を使用すると一発で揃えることができます。
ガイドの表示方法
「表示」→「ガイド」でガイドを出すことができます。
ガイドはCtrl押しながら動かすと増やすことができます。
揃える要素が多い場合はガイドの数も増やしていきましょう。
ショートカットはAlt+F9
ショートカットを覚えればスライド作成が素速く行えます。
ショートカットはこちら【爆速30選】パワーポイントのおすすめショートカット一覧!画像つき解説
配置を使う方法
「ホーム」→「配置」
「配置」→配置の方法を選択する
イケポ|整列できている
グループで意識し、左揃えで整列させると見えやすくかなりイケポになりますね。
バラバラを整列させるだけで本当に見やすさは変わります。
まずは左揃えで整列させてみましょう。
文字、色、イラストを統一させる
文字や色を何種類も使うと統一感がなく、見にくくなってしまいます。
またイラストもイメージに合うものがないからといってテイストの異なるものを配置すると違和感がでます。
一度決めたらブレることなく使い続けましょう。
色を統一させる
ダサポ|色が多い
色の種類が多すぎる。
5色も使用しています。多色を使うと目が疲れやすく読み手に優しくありません。
イケポ|色2色
ベースカラーである黒に加えてメインカラーの青のみ
使用する色は多くとも3種類にしましょう。
ベースカラーとメインカラーとアクセントカラー。
割合は
ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%を意識すると見栄えが整います。
一度このベース・メイン・アクセントカラーを決めたらスライド毎に変更せず、一貫して使用していきましょう。
例にあげた目次スライドの作成方法はこちら【シンプル】目次スライド・中表紙デザインのコツ|簡単なパワポでの作り方解説!興味があれば目を通してみてください。
文字を統一させる
ダサポ|フォントがバラバラ
タイトルフォント、サブタイトルフォント、名前フォント全てバラバラ。
統一感がないスライドになっています。
イケポ|フォント1種類
日本語は「游ゴシック」
英語は「Segoe UI」で統一
フォントも日本語フォント1種類、英語フォント1種類で一貫して使用すると良いです。
パワーポイントではフォントが多種類あり目移りしてしまいますが、変に個性をださないほうがよいです。
個性のあるフォントを使用してしまうと、プレゼンのコンセプトにミスマッチしたり、イラストとの相性が悪くなったりします。
日本語は游ゴシックorメイリオ
英語はSegoe UI
に絞ってしまいましょう。
イラストを統一させる
ダサポ|イラストバラバラ
モノクロだったり、色付きイラストだったりアイコンだったりと統一感がない。
違和感がでてダサポになりやすい。
イケポ|イラストのテイスト統一
同じフリーイラスト素材サイトのものをダウンロードして使用。
このスライドでは「ちょうどいいイラスト」を使用しています。
その名のとおりちょうどいい感じのイラストが揃っています。
サイズ感もなるべく統一するようにしましょう。
プレゼンにおすすめのフリーイラスト素材はこちらから【プレゼン資料作成】パワーポイントで使えるフリーイラスト素材|ビジネス向け
統一感のあるスライドは洗練された印象を与え
興味を持ってもらえやすくなります。
まとめ
今回はダサポ(ダサいパワーポイント)になってしまう原因と、イケポ(イケてるパワーポイント)にするコツを紹介させていただきました。
ダサポは一瞬で聴者の読む気を失わせてしまうので、脱却が必要です。原因とコツを抑えておけばすぐにブラッシュアップすることができるので、ぜひ今回の内容を実践してみて下さい。
ダサポになってしまう原因は4つ
- 文字・色・図形など要素を使いすぎ
- 真っ赤・真っ青などの原色を使ってしまう
- 初期設定のフォントで文字が読みにくい
- 文字の種類、色、イラストに統一感がない
- 使いすぎはゴチャゴチャし余白がなくなり読みにくく
- 原色は目がチカチカして疲れやすく
- 初期フォントは文字がガタガタして読みにくく
- 統一感がないとダサく
これらの4つの原因を回避するためには以下のコツを実践して下さい。
- 情報量を絞る(1スライド1メッセージ)
- グループを意識して整列させる(見えない線を意識)
- 文字、色、イラストを統一させる
- 情報量は絞りましょう。スライドの原則は1スライド1メッセージ。メッセージが多いと読者が瞬時に理解できなくなります。
- グループを意識して、関連性の近い要素は近くし遠いものは離しましょう。
- 統一感がないスライドはすこしダサいので、文字・色・イラストは種類を限定し全てのスライドで一貫して使用すると統一感が出てイケポに近づきます。
まずはご自身の取り組みやすいコツから実践してみて下さい。
伝わる資料を作れば、企画が通りやすくなったり、商品が売れやすくなります。その結果ビジネスマンは評価もUP。
ダサポからイケポへ変身していきましょう。