【Zの法則・Fの法則】見やすいスライド作成には視線誘導必須!|法則・デザイン

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プレゼンスライドやチラシを作成する際こんな悩みはありませんか?

・レイアウトがバラバラでどこから読めば良いかわからない。
・ポイントがどこか分からず伝わらない。
・読んでいて目が疲れる。

これらの悩みの原因は視線の誘導ができていないからかもしれません。

読みやすいスライドは、読者の視線を誘導しストレスを与えません

人には文字を読むときの法則があり、その法則にのっとったデザインにすることで視線が誘導され読みやすくなります。

この記事では、視線誘導のメリット法則を利用したデザインで視線誘導する方法ついて紹介していきます。

この記事で紹介する『視線誘導のポイント』を意識し作成すると、見やすく伝わるスライドやチラシを作成することができます。

記事を読み終えると、読者が読みやすく、ストレスのないスライド・チラシを作成することができるようになります。

スライドのポイントは読書に余計な労力を使わせないこと。
視線を誘導することで労力を減らせます。

視線誘導には矢印も効果的。

矢印については【極矢印デザイン】パワーポイントで矢印図形を使いこなすコツ|作成方法9種解説!で詳しく紹介しています。

スライド作成は時間がかかる。
「テンプレート」を活用し時間を短縮し、オシャレなデザインに仕上げていきましょう。
無料で使うこともできるので参考にして下さい。

時間短縮・伝わるデザインになるシンプルテンプレート紹介

目次

視線誘導することのメリット

読者の視線を誘導することで得られるメリットを紹介します。

3つのメリット

  1. メッセージ(結論)が伝わる
  2. 読むストレスがなくなる
  3. 情報量が多いものも正確に伝えることができる

1.メッセージ(結論)が伝わる

視線誘導でメッセージに視線を集めることでメッセージが伝わりやすくなります。

具体的には一番伝えたいメッセージ(結論)をスライドの上部に配置します。

なぜなら人には視線の法則があり

スライドやチラシを読むときは

左上から読み始めるからです。この法則を『Zの法則』といいます。

視線の法則を利用することで、読んでほしい部分を意図的にコントロールできます。

メッセージ上配置

最も伝えたいメッセージ(結論)をスライドの上部に置くと、一番に読まれる。

メッセージ下配置

下に配置すると後に読まれます。

メッセージを上に配置することで、確実に読んでもらえます。

その結果伝えたいことをバシッと伝えることができます。

2.読むストレスがなくなる

視線誘導を活用することで、一目で読み始める場所、次に読む場所がわかるようになります。

視線の流れが意識されていないスライドは

どこから読み進めたらよいの?
次はどこを読めばよいの?

読者に余計なストレスを与えます。

視線誘導にはポイントがあり、そこを抑えておけば読む順番に迷うことはなくストレスがなくなります。

ポイントについては後述していきます。

視線誘導なし

視線の手がかりがなく、どこから読めば良いかがわかりにくいですね。

視線誘導あり

数を配置することで順番に読むように誘導、グループを作ることでグループ毎に読むように誘導。

どこから読み・次にどこを読めば良いかが一目でわかります。

読む流れがわかると読者はストレスを感じにくくなります。

3.情報量が多いものでも正確に情報を伝えることができる

視線の誘導を活用することで、情報が多くなっても、読む順序が明確になり正確に読み解くことができます。

視線誘導がないと、情報量が増えれば増えるほど

この説明文はどの部分の説明?
次はどこを読めばよいのか?

と読者が迷ってしまいます。

視線誘導をすることで順序を提示することができ、図に対しての説明文が一目でわかるようになります。

視線を誘導し、情報を正確に伝えていきましょう。

視線誘導なし

情報量が多くなると、どれがどこの説明かわからない。

視線誘導あり

  • 図と説明文は近づける
  • グループの違うものは離す
  • 棒で区切りをつける。
  • 左上から右へ左下から右へ視線を誘導。

このようにレイアウトひとつで視線が誘導され、情報量の多いスライドでも理解しやすくなります。

グループを作ることでまとまり毎に読ませることができます。

グループは余白を利用すると上手く作れます。【デザイン原則】パワーポイント見やすい文字レイアウトのコツ|揃える、間隔空けるで余白でグループを作る方法について解説しています。

視線誘導には法則がある

視線誘導には3つの法則があります。

  1. Zの法則
  2. Fの法則
  3. Nの法則

それぞれ解説していきます。

Zの法則

最も代表的なZの法則を解説します。

特別講演会「東北大学in東京 工学部編」(3/26... | イベント | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

引用:https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/01/event20180124-02.html

このチラシを見てまず何が目に入ってくるでしょうか?

99%の人が『東北大学』と答えると思います。

次はどこでしょうか? 分かれるかもしれませんが

『3月26日』が多いかと思います。

そして興味を持ったら一番下の詳細説明に目が行きますね。

このように横書きのデザインの場合自然に

左上→右上→左下→右下に視線が流れていきます

視線の流れ

この流れの法則を

Zの法則と言います。

流れを意識したレイアウトにすると自然に読め、ストレスのないスライドになります。

反対にこの法則を無視した配置にすると読みにくくなります。

メッセージは上部に配置

左上から読んでいくZの法則を利用し

メッセージ(結論)は上部に配置しましょう。

メッセージは上部

上部に配置することで、一番最初に目に入りメッセージが伝わるようになります。

そして、その理由や根拠を下部に配置し補足していきます。

上部にメッセージ・下部に説明

ここを抑えておくだけで伝わるスライドになります。

型を覚えておくと、間違いがないのでレイアウトで迷う時間も短縮できます。

Fの法則

Fの法則は視線の移動が「左上」→「右」へ

そこから下に行き「左」からまた「右」へを繰り返す動きになります。

このように人は左側に視線が集中しやすい特徴があります。

視線の流れ

このFの法則はWebサイトで用いられることが多いです。

Webサイト

引用:https://es-ma-networks.jp/

写真と文章が横に並び、要素が上下に配列されています。

その他にもFの法則は皆さんもよく使っているAmazonTwitterでも用いられています。

Twitter

アイコンが目に付きその右側にツイート

Amazon

左側に写真があり、その右側に商品説明。

どちらも左側に写真(アイコン)を置き視線を集め、右側に説明文(ツイート)の配置になっています。

Fの法則で大切なのは

重要なメッセージは上部・写真は左側に配置

Fの法則を活用することで、瞬時に内容を理解することができサイトの離脱率低下にもつながります。

Nの法則

Nの法則はZの法則の縦書き版です。

縦の文章では

「右上」→「右下」→「左上」→「左下」へ視線が流れていきます。

視線の流れ

参考デザイン

引用:https://akita-panph.com/

この縦書きのチラシでは右上にタイトルが置かれています。

左上にはアイキャッチが大きく置かれ目が止まります。

下部に詳細な説明文が配置。

Nの法則に従ったレイアウトになっているので自然に読めますね。

プロのデザイナーは視線の法則を意識してレイアウトしているのですね。
プレゼンスライドにも応用できそうです。

デザインを活用し視線誘導すると
見やすくなる

視線の誘導は法則の他にも、デザインを活用した誘導方法があります。

各デザインを有効に活用し、読者を迷わせないスライドを作成していきましょう。

5つの誘導方法を紹介していきます。

  1. 大きいから小さいへ視線誘導
  2. 同形から同形、同色から同色へ視線誘導
  3. 数で順番に視線誘導
  4. グループ化して視線誘導
  5. 矢印で視線誘導

大きいから小さいへ視線誘導

人は物を見るとき大きいものが最初に目に付き、その後小さいものに目が移る特徴にあります。

この特徴を使って視線をコントロールします。

大きい→小さいへ

参考デザイン

引用:http://astt.jp/works/index_13.html

大きく配置されたドーナツに目が行き、その次に右下のパフェに移りますね。

画像を対象物のみに切り抜き大きく配置するとインパクトが出ますね。

背景削除は【インパクト】パワーポイント画像編集・配置のコツ7選|透過、切り抜き、背景削除で解説しています。

この特徴は文字サイズにも応用できます。

タイトル・メッセージは大きく配置し説明文は小さく配置します。

参考デザイン

引用:http://imamagininal.com/archives/2689

「閲覧注意」に目が行き、その次にタイトルへ行き一番下の説明文に自然に移っていきますね。

注目して欲しい文字は思い切り大きくする。その他にも文字を目立たせる方法があります。こちらの記事で解説。

同形から同形、同色から同色へ視線誘導

人は物を見るとき同じ形は同じグループ、同じ色は同じグループと捉えます。

その特徴を利用して、同じ要素のものは
同じ形or同じ色にしていきます。

同じ形は同じグループ

同じ色は同じグループ

参考デザイン

同じ形のものは同じ『イベント+日程』の紹介。まとまりで読みやすいですね。

色も同系色でまとまりを作っています。

塗りと囲みがキレイに組み合わさってデザインされています。【伝わる】パワーポイントオシャレ図形にするコツ8選|正しい塗り・囲み、形、角丸で詳細に解説しています。

数で順番に視線誘導

数はもう当たり前のように使っていますね。

人は無意識に1から順番に見ていく特徴があるので、読んでほしい順番に数字を配置します。

数で順番に

複雑なレイアウトに対しても、数字で順番をつくればどこからどこへ読み進めば良いかが明確になります。

注意点としては

数の流れが左上から急に右下に行ったりするとストレスを感じてしまうので、

Zの法則やFの法則を意識した配置にしていくと良いでしょう。

参考デザイン

引用:https://gdc.jp/

数字を配置するときはマジックナンバー3と言われる3つの数字に絞り活用することで、全ての項目に視線を移動させることができます。

グループ化し誘導

同じ要素は塗りつぶしや、枠でグループを作ることで視線を誘導することができます。

まとまりがあると、読者はまとまりごとに読み込むため、内容が理解しやすくなります。

縦に読むのか横に読むのかわかりにくい

塗りつぶしでグループ化し縦に読める

参考デザイン

引用:https://tis-home.com/Airi-Kuroda/works/14097

流体シェイプを使って店名と説明文のまとまりができています。まとまりごとに視線が移っていきますね。

流体シェイプの作り方は【パワーポイントでできる!】オシャレな流体シェイプの作り方|グラデーションも解説

矢印で誘導

矢印は視線を誘導するための代表的な図形です。

容易に視線のコントロールができます。

便利な分使いすぎに注意が必要です。

悪い例|矢印使いすぎ

使いすぎるとゴチャゴチャ。どの順番に読んでいくのかが逆にわかりにくくなっている。

デザインとしてもまとまりがなくなります。

良い例|矢印は控えめに

矢印は小さめに色は控えめがちょうど良いです。

矢印の作り方・使い方に関しては【極矢印デザイン】パワーポイントで矢印図形を使いこなすコツ|作成方法9種解説!にて紹介しています。

グラフ・写真を使ったスライドレイアウトのポイント

グラフ・写真を使うときは

左グラフ・右メッセージ

にしましょう。

左グラフ・右メッセージ

理由を説明します。

脳の仕組みとして

左側の視覚情報は右脳で処理

右脳は直感・創造性・ひらめきに関わります。

右側の視覚情報は左脳で処理

右脳は言語・論理・計算に関わります。

左側は右脳へ右側は左脳へ

Zの法則で紹介しましたが人は左側から読み進める特徴があります。

なので左側に直感的に理解できるグラフや写真を配置し、右側に論理性に関わるメッセージを配置すると、脳内の処理スピードが上昇し、理解しやすいスライドになるのです。

左グラフ・右メッセージの配置でスライドは作っていきましょう。

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まとめ

見やすいスライドやチラシを作成するためには、視線の流れを意識したレイアウトが必要です。

その際に押さえておきたい法則として3つ紹介しました。

  1. Zの法則 横書きのスライドでは視線が「左上」→「右上」→「左下」→「右下」に流れる
  2. Fの法則 視線が「左上」→「右上」→ひとつ下左に戻り→右へ→ひとつ下左に戻るを繰り返す
  3. Nの法則 縦書きのスライドでは「右上」→「右下」→「左上」→「左下」に流れる

その他にもデザインで誘導する方法が5つあり

  1. 大きいから小さいへ誘導
  2. 同形から同形、同色から同色へ誘導
  3. 数で順番に誘導
  4. グループ化して誘導
  5. 矢印で誘導

様々な視線の誘導方法を紹介させていただきました。

視線誘導のテクニックを活用することで、読者が読みはじめや次に読む場所に悩むことがなくなり、メッセージが伝わるスライド・チラシになります。

ぜひ実践して見て下さい。



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