パワーポイントの基本設定ではスライドが横向きになっています。
こんな悩みはありませんか?
・スライドを横から縦に変更したい
・文字を縦書きに変更したい
・スライドの途中だけ縦にしたい
・やり方がわからない。教えて!
やり方がわからず向きを変更するだけで何十分も消費してはもったいない。
マスターすれば1分で即縦向きへ変更することができます。
この記事では、縦向きへの変更方法を実際のパワーポイントの操作画面を提示しながらわかりやすく解説します。
内容としては3つ
- スライドを縦から横に変更する方法
- 縦書きに変更する方法
- スライドの途中で縦書きを入れる方法
初心者の方でもわかるよう操作方法を1から紹介していきます。
この記事を読み終えると、今後縦向きスライドも使いこなすことができ、パワーポイントの表現の幅を広げることができます。
縦向きスライドを設定すると同時に実施しておきたいのがスライドサイズ。
【簡単】パワーポイントスライドサイズの変更方法|目的別おすすめサイズも紹介!の記事で解説しています。
プレゼンの目的に応じてサイズも変更していきましょう。
縦向きスライドは簡単に設定できます。
覚えておきましょう。
スライド作成は時間がかかる。
「テンプレート」を活用し時間を短縮し、オシャレなデザインに仕上げていきましょう。
無料で使うこともできるので参考にして下さい。
スライドの横向きを縦向きに変更する方法
パワーポイントの初期設定では横向きになっています。
これを縦向きに変更していきましょう。
スライド向き変更手順
「デザイン」→「スライドのサイズ」へ
「ユーザー設定のスライドのサイズ」から
「スライド」→「縦」を選択
同時にスライドサイズも指定しておきましょう。
縦はA4サイズで使用することが多いです。
サイズを設定したらこの画面が表示され、サイズの調整方法を求められます。
んーどっち選べばいいの?
「最大化」と「サイズに合わせて調整」
どちらを選べば良いか悩みますね。
何がどう違うか解説します。
元画像
スライドいっぱいに図形を配置したスライド。
このスライドを縦向きに変更。
「最大化」を選択した場合
最大化にすると、図形などのオブジェクトのサイズがそのまま。
スライドが縦になった分はみ出してしまいます。
「サイズに合わせて調整」の場合
サイズに合わせて調整にすると、
縦向きサイズに自動で調整してくれます。
- オブジェクトのサイズをそのまま使いたければ最大化
- オブジェクトのサイズをスライドサイズに合わせたければサイズに合わせて調整
目的に応じて使い分けましょう。
サイズを設定したら完成。簡単ですね。
慣れれば1分もかからず設定できます。
注意点
スライド向きの変更はスライド作成を始める一番最初に実施しましょう。
途中で実行してしまうとスライド内のデザインが大きく崩れてしまい修正に時間がかかってしまいます。
他にも最初にやるのをおすすめする作業があります。こちらの記事で解説。
途中で変更すると無駄な時間が必要となります。
必ず一番最初に変更しましょう。
文字の横書きを縦書きに変更する方法
スライドを縦向きにしたら、文章も縦で使用することが多いですね。
縦書きに変更する方法を解説します。
テキストブロックを縦書きに変更する方法
テキストブロック縦書き変更方法
変更したいテキストボックスを選択。
「ホーム」→「文字列の方向」から
「縦書き」を選択。
縦書きを選ぶとテキストボックス内で縦書きに変更される。
テキストボックスのサイズは変わらないので
そのままだと読みにくいです。
なのでボックスの下側を下に伸ばしサイズを調整します。
読みやすい縦の文章になりましたね。
縦書きの文章では視線誘導「Nの法則」を活用すると読みやすくなります。
Nの法則は【Zの法則で見やすく・伝わるスライドが作れる】視線誘導のポイントを徹底解説!で詳しく解説しています。
アルファベットを縦入力する方法
アルファベットは縦書きにしても、テキストボックスが縦になるだけで一文字一文字は縦になりません。
これを縦書きにすると。
右に90°回転するのみ。文字は縦にならない。
アルファベットを縦書きにする方法を解説します。
アルファベットを縦書きに設定する方法
テキストブロックを挿入。
先程の「テキストブロックを縦書きに変更する」の方法で縦書きに変更
文字入力はせずに縦書きにしておく
「文字変換ツール」を選択
「全角英数」に変更
全角英数の状態で打ち込むと縦の向きで表示される
しかし普通に入力すると字間がやや広めになります。
気になる場合は字間を調節していきましょう。
字間を狭くする方法
「その他の間隔」を選択
間隔を文字間隔をつめるにし、狭くしたい幅分のptを入力
簡易調整であればこの部分で可能
今回は10pt分間隔をつめました。字間が狭くなりましたね。
アルファベットを縦書きにする別の方法
「文字列」→「縦書き(半角文字含む)」を選択する方法もあります。
しかし字間が大きくなり過ぎてしまい調整がしにくいので、あまりおすすめしません。
字間が広くなりすぎてしまい調整が難しい。
スライドで大切なのは読み手が瞬間的に理解できること。なので読みやすい文字配置が重要となります。
読みやすい配置は【初心者もできる】パワーポイントでの見やすい文字配置のコツ|基本原則も解説!で紹介しています。
スライドの途中に縦書きを挿入するにはハイパーリンクを使う
スライドの途中で縦書きスライドを折り込ませたい
こんなことありますよね。
しかしパワーポイントでは縦と横を同時に作成する機能はありません。
そこで、活躍するのが「ハイパーリンク」
ハイパーリンクを使用すれば、別の場所で作成したスライドに飛ばすことができ、縦スライドを一発で表示することができます。
なんだかややこしそう。と思うかもしれませんが安心してください。
ていねいに具体的な方法を解説していきます。
ハイパーリンクで縦スライドを表示する方法
ハイパーリンクを使うと図形やテキストボックスにリンク(別のスライドへ移動する)を挿入することができます。
今回はテキストボックスにリンクを挿入していきます。
挿入したいオブジェクトを選択してから
「挿入」→「リンク」
リンクには2種類あります。
- リンク
- 動作
それぞれ解説します。
1.リンク
スライド全体をリンクさせることができる
リンクさせたいパワーポイントを選択するとスライド全体をリンクできる
2.動作
選択したスライドのみリンクさせることができる
「マウスのクリック」→「ハイパーリンク」
「その他のプレゼンテーション」でリンクさせたいパワーポイントを選択
スライドのページを選択
「OK」で完了。
「動作」であればスライドの1枚のみをリンクさせることができます。
リンクできているか確認します。
「スライドショー」を実行し
リンクを挿入したオブジェクトをクリックします
すると
指定した縦向きスライドを表示させることができました。
しかしこのままだと横向きスライドに戻ってくることができないので
縦向きスライドから横向きスライドに戻るリンクを挿入します。
縦向きスライドにも同様の方法で横向きスライドに戻るためのリンクを挿入します。
挿入するオブジェクトを選択し
「挿入」→「リンク」→「動作」→元々の横向きスライドを選択
「スライドショー」を実行し、リンククリック
元のスライドに戻れば完成
横向きスライドの途中で、縦向きスライドを挿入するにはハイパーリンクを使う方法は
一手間必要ではありますが、
一旦閉じてから開くよりは時短になり、聴者のストレスにもならないので是非活用してみてください。
無駄な時間をなくすことでスタイリッシュにプレゼンができます。
まとめ
今回は、パワーポイントスライドを縦向き・縦書きに設定する方法、縦向きスライドを途中で表示させる方法について解説しました。
ポイントとしては
- 横向きスライドから縦向きスライドに変更する際はオブジェクトのサイズが変わってしまうので用途に合うように「コンテンツのサイス」を選択する。
- 横書きから縦書きにする際はアルファベットを全角英数に変更してから入力する
- 横向きスライドの途中で縦向きスライドを挿入するにはハイパーリンクを活用する
縦向きスライドも使いこなし、表現の幅を広げていきましょう。