プレゼンの表紙手を抜いてしまっていませんか?
・デザインがわからないから文字だけ並べている
・ひとまずタイトルと作成者書いとけばいいでしょ。
・デザインよりも中身で勝負!
と思っているかたも多いのでは?
表紙はプレゼンの顔。
この部分で手抜きをしてしまうと聴者が
・面白くなさそう
・これは期待できなさそう
と興味を失ってしまいます。
どんなに中身が素晴らしくても聞く気を失ってしまえば伝わるものも伝わりません。
この記事ではビジネスプレゼンで活躍する惹きつけるプレゼンの表紙スライドの作り方のコツを紹介します。
初心者の方でもわかるよう画像付きで具体的に操作方法を解説。
ビジネス場面で活用しやすいシンプル・インパクト・スタイリッシュのイメージ別に表紙スライドを準備しています。
この記事を読み終わると、今後表紙作りで悩むことはなくなり、聴者が「面白そう」「これは期待できそうだ」と表紙で惹きつけるプレゼンスライドを作成できるようになります。
表紙スライドで聴者にタイトルをきっちりと伝えましょう。
表紙スライドとともに覚えておきたいのが中表紙。
スライドの間に挟む中表紙でメリハリを作りましょう。
【シンプル】目次スライド・中表紙デザイン|初心者でも簡単なパワポでの作り方解説!
表紙を一からつくるのはめんどくさいという方はテンプレートを活用しましょう。
【無料】パワーポイントおすすめシンプルテンプレート17選|提供サイト紹介!
スライド作成は時間がかかる。
「テンプレート」を活用し時間を短縮し、オシャレなデザインに仕上げていきましょう。
無料で使うこともできるので参考にして下さい。
プレゼン表紙スライドの目的
表紙スライドの目的は主に2つ
- 聴者を惹きつける
- タイトルを確実に伝える
聴者を惹きつける
表紙で聴者を惹きつけましょう。
表紙はプレゼンの顔の部分。ここで手を抜いている印象を与えてしまうと聴者が興味を失ってしまいます。
作り込まれた印象を与え聴者を惹きつけましょう。
ときには画像を一面に使用しインパクトを出すのもよいですね。
タイトルを確実に伝える
表紙の最大の目的はタイトルを伝えること。
タイトルで、このプレゼンは何をするプレゼンなのか?を明確に伝えます。
聴者にプレゼンの目的を理解してもらい、目次に入ると全体像をつかみやすくなります。
わかりやすくタイトルを確実に伝えていきましょう。
表紙スライドの目的は
・聴者を惹きつける
・タイトルを伝える
シンプルな表紙スライドの作り方のコツ
今回はビジネス場面で利用しやすいシンプルで簡単につくれる表紙スライドを紹介します。
表紙スライドを作るコツは3つ
- 表紙に必要な項目を抑える
- 文字の大きさ(ジャンプ率)でメリハリをつける
- 余白を意識的につくる
表紙に必要な項目を抑える
必要な項目は企業や目的によって多少異なります。
必須項目
- タイトル
- 作成者情報
- 日付
タイトルで何を伝えるプレゼンなのかを伝え
作成者情報でどこの誰が報告をするのかを伝えましょう。
日付を入れると資料を整理しやすくなります。
変化の激しい企業も多く情報として新しいか?が重要となります。
情報として取り扱いやすいように日付を入れるようにしましょう。
必要に応じて
- 宛名
- 企業ロゴ
- メッセージ
明確な〇〇企業など対象者が明確であれば
宛名を入れたほうが丁重な印象を与えることができます。
企業ロゴに関してはそれぞれの企業の方針によって必要であれば入れましょう。
メッセージを表紙に入れる場合もありますが、表紙以外の情報を盛り込みすぎるのはあまり良くないので基本は入れないほうが良いでしょう。
タイトル・作成者情報・日付は必ず入れる
文字の大きさ(ジャンプ率)でメリハリをつける
タイトルは大きくし、他情報とメリハリをつけることが大切です。
そこで意識したいのがジャンプ率。タイトルと他要素のジャンプ率を大きくしましょう。
ジャンプ率とは
文字大きさの比率の違い
ジャンプ率解説
左がジャンプ率が小さいデザイン。右はジャンプ率が大きいデザイン。
右のほうが瞬間的に「ジャンプ率」という文字が入ってきますね。
ジャンプ率具体例
タイトルとそれ意外の要素のジャンプ率が高く、タイトルが目立ちやすい。
文字の大きさ・ジャンプ率に関して詳しく知りたい方は
【美しい】パワーポイント見やすい文字にするコツ5選|おすすめフォント、大きさの記事で解説しています。
余白を意識的に作る
デザインする上で重要な考え方として余白を意識的に作ることがあります。
余白がないと、それぞれのグループの違いがわかりにくく、結果的に理解しにくい表紙になります。
グループ毎の余白をしっかりと持ちましょう。
余白は
- 部分での余白
- 全体での余白
に分けて考えるとまとまりやすいです。
部分とはグループ内の余白とグループ間の余白
全体は四方の余白をさします。
部分の余白がないデザイン
グループ間の余白がなく、グループのまとまりがわかりにくい。
全体の余白がないデザイン
四方の全体の余白がなく、窮屈な印象を与えてしまいます。
余白のとれたデザイン
余白が十分にとれると余裕のある印象になりますね。
「タイトル」と「作成者情報」のグループ毎のまとまりもできています。
・ジャンプ率を大きくしタイトルを目立たせる
・余白をしっかりとって余裕をもたせる
余白については【デザイン原則】パワーポイント見やすい文字レイアウトのコツ|揃える、間隔空けるで解説しています。
テーマ別簡単表紙スライドの作り方
実際にパワーポイントで作成したスライドと、その作り方を紹介します。
テーマは
- シンプル
- インパクト
- スタイリッシュ
全てメインカラーを青に統一してデザインしています。色は好みの色を使用して下さい。
色の選び方はこちらの【もう色で悩まない】パワーポイント初心者でもわかる色使いのコツ3選!を参考にして下さい。
フォントは視認性の高いゴシック体を使用しましょう。
パワーポイントでのおすすめは
- メイリオ
- 游ゴシック
このどちらかを使用すれば間違いはないです。今回紹介する表紙スライドは全て游ゴシックを使用しています。
シンプルな表紙スライド
簡単に作成できるシンプルな表紙スライドです。
中央揃え・一部文字色変更した表紙
全てを中央揃えにした王道の表紙デザインです。
全て黒だと味気なさがあるのでタイトルの一部分の色を変更しています。
シンプルで読み取りやすいですね。
作成方法
ガイドはショートカットAlt+F9で出せます。
テキストはctrl押しながら選択すると複数選択できます。
「図形の書式」→「配置」→「左右中央揃え」
テキストどおしが左右中央に
中央のグリッドに合わせて文字全体を移動
全ての文字を太字にし、タイトルを大きく。
タイトルと作成者情報のメリハリをつける。
ワンポイントで文字の一部を青に変更し完成。
スライド上下に横棒を配置した表紙
文字の配置を「配置」で「左揃え」にし、スライド上下に横棒を引いたデザイン。
文字は左揃えも安定するのでおすすめです。
作成方法
「図形」→「四角形」を選択
スライド上部の横幅に合わせて四角形を配置
コピーして下部にも配置
図形右クリックし「塗りつぶし」→好きな色を選択
完成
タイトル横に縦棒を配置した表紙
タイトルを縦棒で挟み込むことでタイトルが強調されますね。
作成方法
四角図形をタイトルの縦幅に合わせて調整し左右に配置するだけ。
四方を枠で囲う表紙
よく見るデザインですね。これもシンプルで簡単にできます。
注意点として囲う枠を太くしすぎると余白が狭くなり窮屈な印象を与えます。
太くしすぎないようにしましょう。
作成方法
四角形の図形をスライド全面に配置
図形を選択し塗りつぶしなしに
枠が細いので太さを調整します。
「枠線」→「太さ」
既定だと太さが足りないので「その他の線」を選択
「幅」を任意の太さに調整します。
最後に色を変更し
完成!
三角図形を角に配置した表紙
ポイントデザインで良いですね。
これも簡単です。
作成方法
四角形図形を配置し
45°傾けます。
傾けるときはshift押しながら傾けると15°ずつ切りよく回転してくれます。
傾けた四角形を角に移動
コピーし反対側にも設置
これで色を変更したら完成
実際に表示されるのは三角の部分になります。
実際の表示を確認する方法
パワーポイントの画面の左側のサムネイルを確認しましょう。
サムネイルが実際に表示される部分です。
縦棒をサイドに配置した表紙
縦棒をサイドに表示。その色に合わせてタイトル文字も青に設定。
シンプルです。
作成方法
方法は今までのものと同様。
四角図形を縦に配置するのみ。
タイトル部分に帯状に配置
タイトル部分に帯状に四角図形を配置。
黒文字のままだとコントラストがなく、色が見にくいので白文字に変更しています。
タイトルの文字が際立ちますね。
タイトルを目立たせたいときにおすすめです。
作成方法
- 四角図形をスライド横幅に合わせて配置し、タイトルに重ねる。
- タイトルは黒文字のままだと視認性が悪いので白文字に変更し完成。
文字全体で四角をつくる
作成者情報の部分に四角図形をタイトル幅に合わせて配置。
タイトル幅と図形の幅が一致することで、文字全体で四角くなっています。
まとまりができ、すっきりしたデザインになりますね。
四角く配置されている。
文字組みをそのままグループ化して斜めにするのも面白いですね。
作成方法
- 作成者情報の部分に四角図形をタイトル幅に合わせて配置
- 文字を白文字にして読みやすく変更
- 全体を傾ける場合は全体をグループ化して回転させる
インパクトのある表紙スライド
インパクトのある表紙スライドの作り方を紹介します。
タイトル文字をとにかく大きくした表紙
タイトル文字をどデカくし、文字でインパクトを出しています。
作成方法
2行にすると横幅が狭くなる分、文字を大きくできます。
改行して目いっぱい大きくしてしまいましょう。
左揃えで文字位置を調整
「表紙デザイン」は「Power Point」と同じグループなので間に入れ込んじゃいます。
メリハリをつけるために、表紙デザインは黒塗り図形を背景に設定。
名前の「パワポパワ太郎」を右に配置し全体の文字組みを四角にして完成。
スライド全体を単色塗りの表紙
通常のスライドではあまりやりませんが
表紙スライドは目立ったほうが良いのでスライド全体を単色塗りしてしまいます。
単色に対してコントラストを意識した文字色に変更します。
作成方法
スライド上で右クリックし「背景の書式設定」
「塗りつぶし(単色)」を選択
背景が単色に塗りつぶされました。
単色で塗りつぶすと文字が読みにくくなることがあります。
コントラストを意識して文字色を変更しましょう。
今回は濃い目の青なので白文字にすると読みやすくなります。
色の選び方やコントラストに関しては【もう色で悩まない】パワーポイント初心者でもわかる色使いのコツ3選!も参考にして下さい。
最後に細めの白枠で囲えば完成。
単色塗りつぶしは全てのスライドに使用すると目が疲れてしまいますが、表紙スライドや目次スライドに使用するとメリハリがつきます。
写真を背景にした表紙
写真を背景に使用するとインパクトがでます。
写真を背景に使用すると文字が読みにくくなってしまうことが多いので
視認性を意識して調整が必要です。
作成方法
スライド全面に写真を配置します。
写真はO-DANなどのフリー写真を扱っているサイトから素材をダウンロードしましょう。
フリー素材は【おすすめ7選】プレゼン資料に役立つ!フリー写真素材サイト|写真の使い方も解説で紹介しています。
写真の色とコントラストを意識した文字色で配置していきます。
今回は黒が背景で使用されているので白文字を使います。
文字が見にくい場合は写真の透明度を調整し見やすくする方法もあります。
ただの白文字だと白背景の部分ではまぎれて見にくくなります。
そのため、文字に『影』をつけています。
影で文字を強調する方法は【パッとわかる】パワーポイントで見やすい文字にする加工方法5選|作り方解説!を参考にしてください。
スタイリッシュな表紙スライド
カッコよく決めることができるスタイリッシュな表紙スライドを紹介します。
斜めの図形を下部に配置した表紙
斜めの線や図形を使うことでスタイリッシュさが出ます。
方法は簡単
作成方法
四角図形を斜めに配置するだけ。
左側のサムネイルに表示される画像を参考にしながら図形の位置を調整しましょう。
タイトルまわりを線で囲う表紙
タイトルまわりを線で囲い、タイトルが浮き出ているようにしています。
オシャレな感じですね。
作成方法
細めの枠を四角図形から作ります。
タイトルとかぶるようにサイズを調整。
このままだとタイトル文字にかぶさりタイトル文字が見にくいです。
タイトルを右クリック→「塗りつぶし」→「白」を選択しタイトルを白で塗りつぶす。
タイトルが浮き出るようになり完成。
まとめ
プレゼンでの表紙の目的は2つ
- 聴者を表紙で惹きつけること
- タイトルを確実に伝えること
そのためには、ただ文字を並べるだけではなくタイトルを強調させる文字組みやデザインをほどこしていきましょう。
表紙スライドに力を入れることで聴者が「このプレゼンは期待できそう」「しっかりと作り込んでいそう」となり集中して聴いてもらえるようになります。
表紙スライドで必要な項目はタイトル・作成者情報・日付。この3点はしっかりと抑え、その他宛名や企業ロゴは目的に応じて配置していきましょう。
表紙スライドの作り方のコツは大きく3つ
- 必要な項目を抑える
- 文字の大きさ(ジャンプ率)でメリハリをつける
- 余白を意識的につくる
必ず必要な項目はタイトル、作成者情報、日付です。
文字はタイトルとその他のジャンプ率(文字の大きさの比率)を大きくしタイトルを強調しましょう。
タイトルとその他の情報のグループ間にはしっかりと余白を作り、瞬時にまとまりがわかるようにしていきましょう。
表紙スライドの作り方は3つのイメージで解説させていただきました。
シンプル・インパクト・スタイリッシュ
どれもプレゼン初心者の方、デザインに不慣れな方でも操作できるようわかりやすく解説しています。
プレゼンの目的に応じて参考にしてみてください。