文字を図形や写真にのせたとき、こんな経験ありませんか?
・背景と同化して文字が全然読めない。
・どうすれば見やすい文字になるのかがわからない。
・なんでも目立つ色にしたり太さで目立たせてしまう。
文字を目立たせる方法は複数ありますが、間違った使い方をしてしまうと
逆に見にくくなってしまったり、例えば原色の赤、青、黄で強調したり。
その結果ダサポ(ダサいパワーポイント)になってしまいます。
文字が見にくくなると、読み手は
・つまらないなぁ
・見にくいからもういいや
・何が重要かわからない
となり、興味を失ってしまいます。
その結果、見てもらえなくなるとチラシやプレゼンスライドで伝えたいことが伝わらず、訴求力の低いものになってしまいます。
その問題を解消するために
見やすい文字のコツ5選を具体的な作り方を踏まえて解説します。
見やすくするための加工としてはフチ文字・光彩・半透明図形・影など様々な方法があります。
これらはすべてパワーポイントでできます。
この記事を読み終えると、チラシやプレゼンスライドで見やすい文字を作れるようになり、伝えたいことが伝わるスライドを作り上げることができます。
その結果見た人に興味を持ってもらえ
- 商品が売れる
- プレゼンの内容が伝わり成約につながる
といった効果に結びつきます。
ぜひ実践してみて下さい。
文字加工ひとつで見やすさが格段に変わります。
基本的な文字の大きさや太さで強調する方法については【初心者でもできる】伝わるパワーポイントの作り方|見やすい文字にするコツ5選!で詳しく解説。
見やすい文字の配置や行間については【デザイン原則】パワーポイント見やすい文字レイアウトのコツ|揃える、間隔空けるで解説。
スライド作成は時間がかかる。
「テンプレート」を活用し時間を短縮し、オシャレなデザインに仕上げていきましょう。
無料で使うこともできるので参考にして下さい。
見やすい文字にする加工の方法5選
文字を見やすくするための基本は
- 文字の大きさを変える
- 太さを変える
- 色を変える
これらは良くやると思いますが、文字周囲を加工して見やすくする方法は知らない方が多いかと思います。
パワーポイントでも文字を加工することができ
文字加工一つで格段に見やすくなります。
文字を見やすくする加工の方法は5つ
- 光彩で見やすく
- フチ文字で見やすく
- 影で見やすく
- 半透明の図形を重ねて見やすく
- 背景の透明度の調整で見やすく
一つずつ解説していきます。
1.光彩で見やすい文字にするコツ
光彩を使うと文字周囲に色を加えることができます。
色を加えることで、文字がはっきり。
フチ文字とは異なり、ぼかしが入っているので違和感が生じにくく背景の写真に自然になじみます。
光彩をつける際のポイントは
- 色を濃くしすぎない
- 大きくしすぎない
色を濃くする・大きくすると光彩自体が目立ちすぎてしまい、ダサくなります。
光彩がかかっているかわからない程度で見やすくできるのがベスト!
具体的な作成方法を解説していきます。
光彩の作成方法
「図形の書式」→「文字の効果」
「光彩」を選択
候補が複数でるため、ここで選択しても良い。
好きなものを選択すると光彩がかかります。
しかしこれでは色が合いにくく、光彩のサイズも大きすぎ。
細かく調整していきましょう。
「光彩のオプション」を選択肢
図形の書式設定から「色」「サイズ」「透明度」の調整が可能です。
光彩のコツは
色→周囲の色に近い色を選択する。今回は、周囲にグレーが多いのでグレー
サイズ→大きくしすぎないようにする。今回は8pt
透明度→主張しすぎないようにすると馴染みやすい。70%と高めに設定
最終的に、主張しすぎていないか?を確認。
光彩は薄めに主張しすぎないようにするのがポイント
2.フチ文字(袋文字)で見やすくするコツ
フチ文字(袋文字)は文字をしっかりと目立たせることができます。
目立つのでポップなデザインを作るときにおすすめ。
逆にスタイリッシュ・シンプルさを出したい場合はダサくなってしまいます。
使う用途に合わせて選択していけると良いですね。
パワーポイントではフチ文字を作る機能はないので、文字を重ねて作ります。
フチ文字作成方法
まず文字を複製します。
「図形の書式」→「文字の輪郭」
「太さ」→「その他の線」
「線(単色)」→「幅」を入力
幅を大きくすると輪郭が太くなる。今回は20ptで設定
文字の輪郭がかなり太くなりました。
輪郭を太くしたテキストの上に最初のテキストをのせてあげると
フチ文字の完成。
テキストが裏側に入り見えなくなってしまう場合は
「配置」の「前面へ移動」「背面へ移動」を使って調整しましょう。
さらに強調したい場合
さらに複製し別の色で30ptの輪郭をつけて重ねると
フチが二重のインパクトのあるフチ文字を作成することができます。
YouTubeのサムネイルでよく使用される文字ですね。
フチ文字はインパクト、ポップさを出したいときにおすすめ。
3.影で見やすい文字にするコツ
パワーポイントには影をつける機能もあります。
影をつけることで文字の右下に色がつき文字を目立たせることができます。
薄い影はそこまで強調しないので、背景の写真とも馴染みやすいですね。
影の作り方は2種類
- 文字の影機能を使って薄い影を作る
- 文字を複製して濃い影を作る
1.文字の影機能を使って薄い影を作る
薄い影の作成方法
影をつけるのはとっても簡単。
影をつけたい文字を選択して「文字の影」をポチッとするだけ。
ワンクリックで簡単ですね。
そのほか濃い影を作る方法もあります
2.文字をズラして濃い影を作る
濃い影にすることでポップな印象を出すことができます。
これも複製してズラすだけなので簡単。
濃い影の作成方法
文字を複製して、複製した文字を黒文字にします。
黒文字を背面に移動。
適した位置になるように黒文字を調整して完成。
プラス1
複製した文字を「文字の輪郭」でさらに太くすれば
インパクトのある文字にすることもできます。
インパクトがでました。
薄い影で自然に強調。
文字をズラして濃い影でインパクト!
4.半透明の図形を重ねて見やすい文字にするコツ
文字自体を加工するのではなく、文字の背面に半透明の図形をおき文字を目立たせる方法です。
文字を加工すると、写真とのイメージが合わなくなってしまうことがあります。
そんなときは写真を加工していきましょう。
半透明図形の作成方法
「挿入」→「図形」で四角形を選択
配置した写真全体にかかるように図形を配置
「背面へ移動」を使って文字の背面に移動
図形で右クリックし「図形の書式設定」を選択
色と透明度を調整
数値を大きくするほど透明に近くなる。
今回は80%に設定し
色は黒に変更。
透明度を高めると、図形が透過し後ろの写真が見えてきます。
黒で透明度を高めるとグレーのフィルターがかかったようになり、文字が見やすくなりました。
背景がやや暗くなってしまいますが文字を目立たせることができます。
5.背景の透明度の調整で見やすい文字にする方法
黒文字を目立たせたい場合は背景の写真の透明度を上げる方法があります。。
写真の透明度を上げる方法は
- 2016以前のものは図形に写真を貼り付けて行う
- PowerPoint2019以降は書式設定から可能
PowerPoint2016以前
図形を配置し、写真をコピーしクリップボードに貼り付けておきます。
図形で右クリックし「塗りつぶし(図またはテクスチャ)」→「クリップボード」
これでコピーした写真を画像に貼り付けることができます。
図形に貼り付けると「透明度」を調整することで透明度を調整できるようになる。
パワーポイントではその他にも画像編集機能として背景削除やトリミングなどがあります。
【インパクト】パワーポイント画像編集・配置のコツ7選|透過、切り抜き、背景削除
黒文字を使用した場合は
背景の写真の透明度を上げるのがおすすめ。
文字を強調するためには文字自体を加工する以外に文字の周囲に強調線を引く方法もあります。【あしらい】パワーポイントで文字を強調させる装飾8選|操作方法も解説!で紹介しています。
まとめ
文字は背景の色と同化してしまうと見にくくなってしまいます。
見にくいままだと、聴者にストレスを与え興味を持たれなくなります。
興味を持ってもらえるよう瞬時に読み取れる視認性の高い文字にしていきましょう。
見やすい文字にする加工のコツ5選
- 光彩で見やすく
- フチ文字で見やすく
- 影で見やすく
- 半透明の図形を重ねて見やすく
- 背景の透明度の調整で見やすく
文字を加工するだけで、見やすさが格段に異なります。
方法は文字に持たせたいイメージによって異なり
シンプル、スタイリッシュ、穏やかな印象であれば
『光彩』『薄い影』『透明度の調整』がなじみやすく
ポップさ、子どもらしさ、インパクトを出したいのであれば
『フチ文字』、『濃い影』を使用すると良いでしょう。
見やすくし、読み手にとって親切なチラシやプレゼンスライドを作成していきましょう。