パワーポイントでのスライド作成時にテキストだけだと
- 味気ない
- ポイントが掴みにくい
デザインになってしまいます。
そんなときに使うのが図形と文字の組み合わせ。
しかしこんな悩みはありませんか?
・なんか文字がみっちりしている
・なんかぎちぎちで読みにくい
・図形の中で変な位置で
改行される
パワーポイントの初期設定のまま図形に文字を配置していくと行間が狭く、図形の枠と文字の余白も少なくなります。
その結果窮屈な印象となり読みにくいスライドとなります。
今回はそんな悩みを解決するための方法として『図形と文字を上手に組み合わせるコツ5選』を実際のスライドを提示しながら具体的にわかりやすく解説します。
このコツを実践すると誰でも簡単に見やすい図形と文字を作成することができるようになります。
スライドはどんなに中身が良くても、伝わらなければ意味がありません。
コツを使って伝わるデザインに洗練していきましょう。
初期設定の図形と文字は見にくいです。
図形の余白、文字の行間を正しく調整していきましょう。
スライド作成は時間がかかる。
「テンプレート」を活用し時間を短縮し、オシャレなデザインに仕上げていきましょう。
無料で使うこともできるので参考にして下さい。
図形の中に文字を入力する方法
パワーポイントで図形の中に文字を入力する方法は2つあります。
- 図形に文字を直接打ち込む
- 図形の上にテキストボックスをのせる
図形に文字を直接打ち込む
一般的な作り方です。
図形を選択しそのまま文字を打ち込めば図形の中に文字が配置されます。
- 素速く文字を配置できる
- 図形に対しての文字の位置を変更することができない
図形に文字をのせる
図形をまず先に作って、その上にテキストボックスを置く方法です。
図形を配置してから「ホーム」→「テキストボックス」
図形と別でテキストボックスを作成
図形の上にテキストボックスを配置する。
- 図形と文字それぞれサイズや位置調整が可能
- テキストボックスを配置する手間がかかる
この方法だと図形・テキストそれぞれでサイズ・位置調整がきくので、
図形と文字の余白の調整が簡単になります。
素速く行いたいなら図形から直接文字入力。
デザインをキレイに整えたいならテキストボックス配置。
テキストボックスの機能については
【見やすさ2倍】パワポテキストボックスの行間・枠・色のデザイン整えるコツ6選
【基本操作】パワーポイントのテキストボックス追加、削除、ショートカット方法
この記事で細かく解説しています。
図形と文字の組み合わせの良い例・悪い例
文字の入力方法がわかったところで
実際にどんな図形と文字が読みやすいかを悪い例・良い例比べて提示していきます。
余白がないと文字が読みにくい
悪い例|余白がない
図形と文字の間の余白はほとんどなく、ぎっちりしています。
窮屈な印象があり読みにくい感じがしますね。
読みやすさの基本は『余白』を持つことです。
余白のないデザインは読みにくくなります。
余白があると文字が読みやすい
良い例|余白あり
こちらは文字と図形の間に余白を十分に設定。
行間も少し広げています。
ゆったりとしていて、読みやすい印象ですね。
このように『余白』をつくることで、よりオシャレに洗練された印象を与えることができます。
『余白』は意識しないとなかなか作ることができません。
伝わるデザインにするために『余白』へ意識を向けていきましょう。
余白を含めてコツを5つ紹介していきます。
上手に図形と文字を組み合わせるコツ5選
この5つの方法を実践すれば、図形の文字が読みやすくなり、伝わるスライドになります。
- 余白をつくる
- 行長短く・行間広く
- 読みやすい位置で改行する
- テキストボックス内でテキストの
向きを変える - 書式のコピーを活用する
順番に解説していきます。
1.余白をつくる
何度も繰り返しますが図形と文字の間には余白が必要です。
余白がないと窮屈な印象で読みにくくなります。
余白の目安は
上下左右に1文字程度の余白をつくる
これを意識するだけで、読みやすさが大きく変わります。
それでは具体的に余白の作り方を解説していきます。
余白の作り方
図形に直接打ちの場合
右クリックで「図形の書式設定」
「文字のオプション」→「テキストボックス」→上下左右の余白を設定
上下左右に1文字程度の余白をつくれるように調整して完成
余白を作るだけで読みやすくなりますね。
図形にテキストボックスをのせる場合
図形と別にテキストボックスで文字を打ち込む
テキストボックスを図形にのせ、図形のサイズを大きくし余白をつくる。
文字は操作せず図形のサイズ変更で余白をつくることができ調整しやすいです。
余白を作るにはテキスト直接打ちよりも、テキストボックス配置がおすすめ。
調整が終わったら、グループ化して図形と文字がずれないようにしておきましょう。
2.行長短く・行間広く
図形のに文章を配置する場合、行長と行間も調整する必要があります。
行長・行間それぞれの調整方法を解説します。
行長は長いと読みにくくなる
行長が長いと目の動きが大きくなり読み手にとってストレスになります。
悪い例|行長長すぎ
横に長く、左から右への視線の移動が大きく疲れやすい。
悪い例|行長短すぎ
短いと左・右に何度も視線を往復する必要があり疲れやすい。
良い例|適度な行長
今までの2つと比較すると、だいぶ読みやすくなりましたね。
明確な基準はありませんが適切な行長は
10文字~25文字程度がおすすめ
ただ文字数は資料によって異なり、
グラフや図解の説明を細かく読み込ませたい場合は25~35文字程度になっても構いません。
あくまでも目安なので、作成後に自分自身で読者の目線で読んでみて「読みやすいか」で判断していくと良いでしょう。
行間が少ないと読みにくい
右と左どちらがよみやすいでしょうか?
左が初期設定。右が行間を少し広げたものです。
右の方がパッと見た際に「読もう」という気になりますよね。
おすすめの行間は
行間は文字の0.5文字~1文字分
パワーポイントの設定であれば
行間を倍数で1.2に設定するとちょうど良くなります。
行間の設定方法などの詳細は【デザイン原則】パワーポイント見やすい文字レイアウトのコツ|揃える、間隔空けるで解説しています。
3.読みやすい位置で改行する
文字を入力する際は文末にも意識を向けましょう。
単語の途中で改行されていたり、文末の句読点だけが改行されていると非常に読みにくくなります。
細かい部分ですが読者ファーストで考えると、配慮していきたい部分ですね。
ポイントとしては2つ
- 単語を分離しない
- 文末のはみ出しをなくす
単語を分離しない
単語が途中で分離して改行しないように配慮しましょう。
文の途中で改行するには
Shift+Enterを押します
Enterのみでも改行はできますが、段落間隔がついてしまうことがあるので、文途中では
Shift+Enterを押しましょう。
文末を調整した右側の文章の方が読みやすく、目にストレスが加わりにくいですね。
文末のはみ出しをなくす
最終の行が1-2文字だけはみだしていると違和感を感じます。
目安としては
最後の行は句読点を含めて最低でも3文字以上にする
読みやすい位置で改行したり、図形のサイズを変更していきましょう。
4.テキストボックス内でテキストの向きを変える
図形の中の文字を横書きから縦書きに変更することもできます。
スライドを縦で作成する際は合わせて縦書きに変更していきましょう。
文字の向きを変更する方法
図形を右クリック→「図形の書式設定」→「文字列の方向」で縦書きか横書きか選択
このように縦書きに変更することも可能です。
スライドを縦に変更する方法は【簡単1分】パワーポイントを縦に!スライド縦表示・縦書き文字の設定方法を解説で紹介しています。
5.書式のコピーを活用する
- 文章のフォントを変更
- 図形の枠の太さを調整
- 図形の塗りを設定
上記の図形を作成し
同じフォント・枠・塗りの図形を作りたい!
その際に一から作り直すのは手間がかかります。
そんなときにおすすめなのが、書式のコピーショートカットです。
書式のコピーをすれば、塗り・枠などを全てコピーし貼り付けることができます。
書式のコピー方法
対象の図形を選択しCtrl+Shift+Cでコピー
コピー先を選択してからCtrl+Shift+Vで貼り付け
このように別の図形を全く同じ図形に仕上げることができます。
書式のコピーでは図形のみでなく、文字の太字や下線も一発で変更することが可能。
覚えておくと時短につながりますね。
パワーポイントのショートカット機能はたくさんあります。おすすめのショートカットは【爆速30選】パワーポイントのおすすめショートカットキー一覧!画像つき解説で紹介しています。
まとめ
パワーポイントでスライド作成する上で、図形と文字を組み合わせて使用することが多いです。
既定の設定のまま使用すると余白が少なかったり、行間が狭かったりして読みにくいデザインになりがちです。
読みやすい図形と文字の組み合わせるためのコツとして5つ紹介しました。
- 余白をつくる
- 行長短く・行間広く
- 読みやすい位置で改行する
- テキストボックス内でテキストの向きを変える
- 書式のコピーを活用する
見やすさに必要なのは余白。余白を持つように、図形のサイズやテキストボックスの余白を調整する。
行長に最適なのは10-25文字。長すぎず・短すぎずの文字数でコントロールしましょう。
改行も単語途中や、1-2文字ではみ出さないように読みやすい部分で改行をShift+Enterで。
図形や文字の書式は一回一回作り直すのは手間なので書式のコピーを活用し時短していきましょう。
今回の図形と文字を上手く組み合わせるコツ5つのうち1つでも実践し伝わるスライドにレベルアップしていきましょう。