パワーポイントスライドを資料として印刷する際こんな悩みありませんか?
・余白の白い部分が大きくて気になる
・分割スライドにすると余白が大きすぎる
・余白なしで印刷する方法を教えてほしい!
背景に色をつけたスライドを印刷すると、四方にある余白の白が悪目立ちしてしまうことがありますね。
余白をなくそうとスライド全面を使用して作成。さらに余白設定を小さくするもいざ印刷すると余白ができてしまう。
パワーポイントは元々プレゼンツールであり、スクリーンやモニターに投影することを前提に作られています。
なので余白を調整する機能が備わっていないのです。
とはいえパワーポイントのサイズ設定や印刷時にプリンター側の設定をうまくすれば余白なしでの印刷も可能。
例えばA4に余白なし印刷したい場合は、スライドサイズをA4にすると余白を小さく印刷できます。
これでも余白は少しできてしまうので、スライドサイズを幅29.7cm、高さ21.0cmに設定し、プリンタで「フチなし印刷」の設定をすれば余白なしで印刷することができます。
この記事ではパワーポイントでA4サイズで余白なし印刷する方法と、2.4.6分割スライドの余白を減らす方法を画像付きでわかりやすく解説していきます。
この記事を読み終えると、パワーポイント印刷時に手こずることがなくなり余白を調整するための余計な時間を削減することができます。
印刷時の余白をなくすことで
- 注目して欲しい部分を大きくできる
- 余白の白によるデザイン崩れを回避できる
という効果もあります。
ぜひ実践できるようにしていきましょう。
印刷時の余白を調整し、見やすい配布資料を作りましょう。
説明資料や発表用資料として印刷する際にノートに記載した内容を一緒に印刷する方法もあります。
【発表も安心】パワーポイントをノート付きで印刷する|複数スライド+ノート印刷で解説。
スライド作成は時間がかかる。
「テンプレート」を活用し時間を短縮し、オシャレなデザインに仕上げていきましょう。
無料で使うこともできるので参考にして下さい。
A4スライドを余白なしで印刷する方法
表紙スライドなどでは全面に色をつけたり、背景画像を使用することがありますね。
背景のあるデザインは印刷した際
四方に余白ができ間の抜けた印象となってしまいます。
そんなときは余白なしに設定を変更し印刷していきましょう。
3ステップで解説します。
- ステップ1
パワーポイント上でサイズを変更する - ステップ2
プリンター側の設定をフチなし印刷にする - ステップ3
プレビューと実際の印刷を確認する
ステップ1|パワーポイント上でサイズを変更する
印刷時に最適なサイズはA4サイズです。
初期設定の16:9のままだと上下に大きく余白ができてしまいます。
まずはA4にスライドサイズを変更しましょう。
A4で余白が小さくなります。
スライドサイズの変更方法
「デザイン」→「スライドのサイズ」から
A4にスライドのサイズ指定をすればOK。
スライドサイズの変更方法やおすすめスライドサイズについては【まずこれ】パワーポイントスライドサイズのデフォルト変更|シーン別おすすめ紹介!で解説しています。
サイズ変更で余白はかなり減りましたが
もっと余白を小さくしたい
完全に余白をなくしたい!
という場合は次のステップに進みましょう。
ステップ2|プリンター側の設定をフチなし印刷にする
プリンター側の設定で「ふちなし印刷」の設定をしましょう。
ふちなし印刷設定方法
「プリンターのプロパティ」から
「フチなし全面印刷」を選択
- 表示される画面はプリンターによって異なるので注意
- プリンターの種類によってはA4サイズでのフチなし印刷ができないものも
フチなし全面印刷で余白はほぼなくなります。
ステップ3|プレビューと実際の印刷を確認する
パワーポイントにてA4サイズに変更し、プリンター側でフチなし印刷の設定ができたら
プレビューで実際の印刷を確認してみましょう。
フチなし印刷にしてもごくわずかですが上下に余白が残ります。
この余白が気になる方は
「デザイン」→「スライドサイズ」→「ユーザー設定のサイズ」で
幅29.7cm
高さ21cm
に指定して下さい。
これできっちりA4サイズとなり四方の余白がなくなります。
まずはA4サイズに変更
それでも余白が気になる場合は
フチなし印刷+幅29.7cm、高さ21cmに変更しましょう
今回例として使った表紙スライドの作り方は【惹きつける】プレゼン表紙スライドをパワーポイント初心者でも簡単作成!で紹介しています。合わせて参考にしてください。
分割スライド(2.4.6など)を大きく印刷する方法
スライドを配布資料として使用する場合には
- 2スライド
- 4スライド
- 6スライド
を1枚の用紙に分割して印刷することがあります。
しかし印刷の「配布資料」で分割すると
この画面のもの
スライドに対して余白が非常に大きくなります。
これでは余白がもったいない。
なるべくスライドを大きく表示し見やすくしたいですね。
印刷の設定を変えると
余白がかなり小さくなりました。
スライドが大きく表示されるので資料としても読みやすくなりますね。
余白を小さくする方法は2種類ありそれぞれ解説していきます。
- プリンターのプロパティで分割印刷
- PDFに出力して分割印刷
方法1|プリンターのプロパティで分割印刷の設定をする
印刷の設定画面ではなく、プリンターのプロパティから変更します
設定方法
「ページ設定」を選択
「ページレイアウト」から「割り付け」を選択し「詳細設定」へ
2スライドなら2in1印刷、4スライドなら4in1印刷を選択する。
設定画面や名称はメーカーによって異なるので注意!
2スライド分割
4スライド分割
4スライドは横向きのほうが大きく表示できるので横向きで自動的に印刷されます。
6スライド分割
通常の配布資料と比較するとかなり余白は小さくなります。
印刷の設定画面ではなく
プリンターのプロパティから割り付けにする
方法2|PDFに出力して分割印刷する
2つめの方法としてPDFに出力してから印刷する方法があります。
PDF設定方法
「ファイル」→「エクスポート」で
「PDFドキュメントの作成」を選択
保存先を選択し「発行」
これでPDFを作成することができました。
ここからPDFで印刷をしていきます。
作成されたPDFを開き「印刷マーク」をクリック
「複数」を選択
「1枚あたりのページ数」を入力
カスタムの場合左が列数 右が行数となっています。
分割したい枚数を入力したら印刷して完成
2スライド分割
4スライド分割
4スライドで印刷する際は
向きを「横」に変更すると大きく印刷できます。
PDFの方が割り付け印刷よりさらに余白を小さくした分割印刷が可能です。
一番余白が小さくなるのはPDFからの分割印刷!
まとめ
パワーポイントで余白なし印刷をする方法を解説してきました。
- A4サイズでの印刷
- 2,4,6スライドの分割印刷
それぞれの方法を紹介。
A4サイズで余白なし印刷するには3ステップ
- ステップ1 パワーポイント上でサイズを変更する
- ステップ2 プリンター側の設定をフチなし印刷にする
- ステップ3 プレビューと実際の印刷を確認する
余白を減らすにはA4サイズに変更するのが最も手っ取り早い方法。
しかしそれでも余白は少し出現してしまいます。
気になる方はプリンター設定をフチなし印刷に変更。
このフチなし印刷はプリンターによっては使用できないので要注意です。
フチなし印刷にしても上下にごくわずかに余白が出現してしまうので
スライドサイズの幅を29.7cm 高さ21cmに変更しましょう。
すると余白を完全になくした状態でA4印刷ができます。
2,4,6スライドで分割印刷をする場合
「配布資料」で印刷するとスライド間の余白が大きくなってしまいます。
プリンター側から設定すると余白小さく印刷できます。
「プリンターのプロパティ」→「ページ設定」→「ページレイアウト」→「割り付け」を選択し分割スライドを作成しましょう。
その他にもpdfとして保存してから印刷する方法もあります。
その場合は「ファイル」→「エクスポート」→PDFとして保存。
その後PDFからの印刷で「複数」→「1枚あたりのページ数」から分割数を入力すれば分割印刷が可能です。
PDFからの分割印刷のほうが余白が小さく1枚あたりのスライドを大きく表示することができます。
余白を小さくすることで、背景付きスライドではデザインを崩さず印刷可能。分割印刷では1枚あたりのスライドを大きく表示することができるので、見やすい配布資料を作成することができるようになります。